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ヨルダン・パレスチナの名物料理マンサフ

 3月25日に、中東料理クラスin京都ではヨルダンやパレスチナ地方の祝祭料理、「マンサフ」を囲む体験&交流イベントを開きました。パレスチナのヨルダン川西岸地区出身 タレクさんとガイダさんご夫婦とのコラボイベントです。
 「マンサフ」は、大皿に薄いパン、炊いたご飯、肉のヨーグルト煮込みを順に盛り付け、揚げたナッツなどで飾った豪快な料理です。「肉のヨーグルト煮込み?」・・・ 日本人にはちょっと味の想像がつきにくいかもしれません。でも、様々なスパイスが溶け合った優しいお味ですよ。
 中東料理や異文化交流がお好きな皆さんと、本式に右手を使って食べるマンサフの美味しいこと!掌と指から脳に直接おいしさがつたわってくる感覚(?)。参加者のみなさんも面白がってくださいました。連帯感を得たという感想もいただきました。

 食事の前後にはマンサフにまつわる動画をいくつかスクリーンに映写して、さらに理解を深めていただきました。疑問点にはパレスチナご夫妻が直接答えてくれる、貴重な機会になったと思います。
 

 

デザートは中東の伝統菓子、マームールです。デーツ餡を入れたものと、ナッツを入れたもの、2種類作りました。模様をつける成形がおもしろいので、参加者のみなさんにも体験していただきました。ガイダさんのレシピで作ったデーツ餡は、贅沢にスパイスを使ったエキゾチックな味です。ナッツを詰めたマームールの方は、粉糖をかけるのが決まりです。ラマダン明けのイードの祝祭によく出されるお菓子です。また、中東地域のキリスト教徒の間では、イースター(復活祭)に作って食べる習慣があるそうです。宗教の垣根を越えた祝祭菓子なんですね。
 先日親切なサウジアラビアの友人が送ってくれたアラビックコーヒーとデーツも、みなさんに味わっていただきました。ヨルダンの友人も企画を練る段階でいろいろアドバイスをしてくれましたし、もちろんタレクさんとガイダさんも全面的に協力してくれました。多くの方々のおかげで実現したイベントでした。ありがとうございました!
 タレクさん、ガイダさんの1才1か月になる息子さんハムザくんは、今日初めてマンサフを食べたそうです。本当に祝祭感満載のマンサフの会でした:)

 ちなみに、ご夫妻はウェブマッチングサイト「tadaku」を通じ、京都市内のご自宅で不定期に中東料理レッスンをされています。ご興味のある方は、リクエストを送ってみてくださいね。https://www.tadaku.com/menus/12111

 


中東の料理とお菓子サハティン 

京都市北区平野八丁柳町68-1